またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
この笑顔をあたしはあとどのくらい見れるのだろうか。
「……伊月、よく笑うようになったね。……好きだよ。その笑顔。」
「……は、?何だよ急に」
ちょっと焦ってる伊月が可愛い、なんて……
あたしは、何でもない と、小さく笑った。
「お前には合格してもらわねーと困るから。この俺が教えてやったんだからな」
でたよ……俺様。
夏合宿を思い出して思わず笑みがこぼれる。
「…はいはい」
もう、この関係も終わってしまうのかな……
「伊月ー!!卒業式での話なんだがな────」
そのとき、職員室から出てきた郷本先生。
「じゃ、気をつけ帰れよ」
伊月はそう言い残すと職員室に入っていった。