またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
暖かくて、不安も悲しみも全て拭ってくれるような……
唇をそっと離すと、目の前に伊月。
「目ぐらい閉じろ、バカ。」
少し頬を真っ赤に染めた伊月。
「なっ//ふ、不意打ちだよっ!!」
あたしの頬はどんどん、熱を帯びていく。
すると、目元に伊月の綺麗な指が近づいて……涙を拭ってくれた。
「ったく、泣いてんじゃねーよ。…しかも片想いって何だよ」
「……へっ?……だって伊月、あたしのこと……」
「好きでもないヤツの涙をわざわざ手で拭うかよ。鈍感女!」
……え?
それって……あたしのこと好きってことだよね?
「伊月ーーっ!」
あたしは思いきり伊月を抱きしめた。
すると、伊月に上を向かされて……
あたしは自然と目を閉じた。