またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
言い終わる前に塞がれた口。
「……んんっ、いつ、き…」
二度目のキスは
甘く優しく、でもどこか…激しい
これが俺だと表しているかのようだった。
やがて、離れた唇。
何だか恥ずかしくて笑い合う。
「……こいよ」
と、あたしの手を引っ張る伊月。
「ねぇ、見て見て〜影が重なってるよぉ〜」
そのとき女の子があたしたちを見て指をさした。
「こーら!指さしたらダメでしょ!行くわよ」
そんな親子を見て、二人して笑った。
あぁ、なんて幸せなんだろう。
こんな時間がいつまでも続けばいいのに。
と、あたしは願った。