またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
ようやく俺の気持ちを教えてやると嬉しそうに微笑み抱きついてきた。
ったく、めでてぇなお前は。
いつまでもそのままでいろよ。
俺はそんなお前に惚れたんだからな。
そんなことを思い出していると
バスは空港に着いた。
荷物の受け渡しをして出発までの時間
椅子に座っていると聞き慣れた声がした。
「とも〜〜〜!!」
明るく澄んだ高い声
この声は……やれやれと振り返るとそこには
姉貴と………親父がいた。
「…何でこんなとこまで…っ」
「あら〜せっかく見送りに来てやったのよ?喜びなさい?」
何で上から何だよ。
見送りに来てやったってじゃ来んな。
「とも〜本当は寂しいんでしょ?まぁ、ほらお姉ちゃんいつでも待ってるからさ♪」
「うるせぇ。俺は待ってない」
「またまた〜素直じゃないな〜まっ、遠距離がんばんなよ?」
何を言うかと思えばニヤニヤと微笑んだ。
「はぁ?お前何で知って……」
そのとき頭に痛みと衝撃が走った。
「……痛って、何すんだよ」
「お前って言うなっつーのっ!…美和ちゃん泣かしたら許さないからねっ!」
なんて腕を組んで俺を見下げる姉貴。
最後まで何だよ、うぜぇな。