またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜



「それって贔屓だよね?そんなの有りなの?」


あたしはまた小声でメガネくんにそう聞いた。


「仕方ないんですよ。いつきく・・・王子様は特待生で通ってるんですから。」


そう言ったメガネくんは何だか頬が赤い。


「冷血王子のことよく知ってるんだねー。もしかして、ファンだったり?まぁ、女子じゃないしそんなことないか〜。」


あたしは面白半分でそう言ったのに、メガネくんはあからさまに頬を赤く染めた。


「えぇ!?ファンなの!?まじて!?」

あたしはメガネくんに詰め寄った。


「入学式の時に一目惚れして・・・それからずっと目で追っていて・・・三年になってやっと同じクラスになれて・・・」


女子かっ!っていうぐらいだな・・・

間違ったら、ストーカー?

これっていわゆるホモか!?



そんなとき生徒指導室に行っていた男子数名が戻ってきた。


「では、今から委員会を決める!まず、学級委員長から。立候補するやついないかー。」


先生がそう言うと、元気よく桃香が手を上げた。


「伊月くんがいいでーす!」


桃香がそう言うと、周りの女子も賛同してキャーキャー騒いだ。




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