またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜


「伊月くんがいい〜!」

「伊月くんが委員長するなら私も委員長する〜」

などと言った女子たちの声が。


そーだよ。人気なんだから冷血王子がやんなよねー。



「美和やりなよ委員長!」

そのとき、桃香が席から身を乗り出しそう言った。


「え?やだよ。それに他に女子いるじゃん。あたしなんかが・・・」


あたしは横目で後ろに座っている冷血王子を見た。


頬杖をつき、俺には関係ないって感じで今にも寝そうだ。


「あ、ニナやんなよ!去年やってたじゃん!」


あたしがそう言うと、ニナはわかりやすく反応した。



「え?私?去年やってたけど・・・それは・・・」


「学級委員長が決まらないなら次決めれんぞ!放課後までなっても知らんからな!」

見兼ねた先生はそう言った。


「じゃあ、私学級委員長します。」

ニナは先生に急かされたのかわからないが手を挙げた。


「おーじゃあ女子は神森!男子は伊月でいいかー?」


先生のその言葉に女子達が声を荒げた。




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