またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜


「え〜。私も伊月くんと学級委員長したい〜。」

「先生!私も委員長したい!」


女子達はキャーキャーと正直言ってうるさい。


「じゃ、ジャンケンでもして決めろ!」


あたしは後ろを向き冷血王子の様子を見た。


・・・完全に寝てやがる。


絶対、学級委員長なんてする気ないじゃない!


そんなとき、後ろから大きな声がした。


「はいはーい!オレ学級委員長に立候補しまーす!!」


なんだか聞いたことのある声。

あたしは振り向きその声の主を探した。


「あっ!あんたいつぞやのほったらかし委員長!」

あたしは思わず声を出してしまった。


「あ?おー、蒼井ちゃんじゃーん!ひっさしぶり〜」


思い出した。
一年のとき学級委員長をやっていたもう一人。


名前は確か・・・


「オレ、緒形 龍平(おがた りゅうへい)みんなよろしく〜!ってオレ有名だから知ってるか!」


茶髪よりの金髪に耳には複数のピアス
首にはジャラジャラとネックレス

着崩した制服に腰パン・・・

一般的に言う、チャラ男だ。



あたし、コイツ嫌いだわ。




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