またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
「どうして言ってくれなかったの!?」
あたしは悠宇の肩を掴みそう叫んだ。
店内の客があたしに視線を向けていようと、今はそんなこと関係ない。
「もとに言うなって言われてて。でも、ちゃんと直接言えって言ったんだけど・・・」
・・・どうして言ってくれなかったんだろう。
元はあたしのこと嫌いなのかな・・・。
そう思うと泣きそうで・・・
「あたし、もとに会いに行く。」
今、会って気持ちを伝えなきゃ
もう君には会えなくなるかもしれない。
「・・・俺もとのおばさんに連絡してみる。」
そう言うと悠宇は携帯を取り出した。
もとのおばさんと連絡がついたようで悠宇は携帯を耳から離した。
「もとさっき家出たって!今ならまだ会えるかも・・・」
そう聞いたあたしは居ても立っても居られなくて・・・
気がつけば、カフェから飛び出していた。
そのとき、携帯に着信を告げる音が鳴った。
着信相手は・・・
「おっ!美和〜?いま・・・」
「バカっーー!!なんで言ってくれなかったのよ!!」
着信相手はもちろん、元だった。