またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
「・・・悠宇から聞いたのか?」
電話越しの元の声はいつもとは少し違うくて、あたしの鼓動は速く波をうつ。
「・・・さっき聞いた。どうしてあたしには教えてくれなかったの!?」
少しの沈黙があって元が答えた。
「・・・言ったら、お前泣くだろ。だから、当日の方がいいかなって思って。」
・・・泣くに決まってるじゃん。
当日でも泣くに決まってるじゃん。
「・・・バカっ。本当に行っちゃうの、?」
「うん。・・・泣いてんのか?」
電話越しに聞こえる元の声はやけに優しくていつもと違う。
「・・・っ、な、泣いてないよ。」
そう言ったあたしだけど、本当はボロボロと涙が溢れ頬を伝った。
「・・・お前、今どこいる?」
「・・・え?駅前のカフェの近くだけど。」
「俺、今学校いるんだけど・・・どうしても美和に逢いたい。」