またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
「こんなのしかないじゃん・・・」
見つけたえんぴつはあたしの名前が彫られた一般的な緑のえんぴつ。
これは確か、小学校の入学祝いだとかなんかでお父さんが張り切って注文したんだったかなー。
まあ、ダサいけどこれでいいか。
あたしは筆箱の中にえんぴつを押し込んだ。
「やっば!もう8時15分じゃん!」
リビングのデジタル時計を見てあたしは慌てた。
あたしは家に鍵をちゃんとかけ、自転車のサドルにまたがった。
でも、なんでだろう?
漕ぎにくい・・・
自転車から降りタイヤを確認すると
見事に前輪、後輪両方ともパンクしていた。
「えええーーーー!?」
嘘でしょ?冗談でしょ?
絶対におねえの仕業だ。
どこが最もハッピーよ!
何が一位よ!!