またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜
「・・・桃香、やっぱり帰ろうよ」
冷血王子の彼女のクラスまで来たあたしたち。
でも、その彼女が見つからなくて・・・
あたし人のクラス覗いて何やってんだろ。
来た道を戻ろうとした時桃香があたしの腕を引っ張った。
「いたっ!いたよ!ほら、あそこに座って喋ってる子!!」
あたしは桃香の言葉に思わず教室を覗いた。
桃香が指す女の子を見た。
「・・・か、かわいい。」
なんて気づけば口に出していた。
「だよね〜さすが伊月くんの彼女だよね!ちょー美少女!」
少し金髪っぽいふわふわでカールのかかった髪。
すごく華奢で二重まぶたがパッチリだ。
フランス人のクォーターか。
まるで、雑誌からそのまま飛び出して来たみたい。
あたしはその女の子に終始見惚れていた。