片思いノート
暖房もストーブもない図書室の机の前で、いすに座って黙々と新品の本のシール貼りをしている私・・

宇佐見高校 1年藤田 藍(ふじた あお)
前髪ぱっつんの胸まである黒髪を下の方だけ少し巻いている。
身長は、標準より少し上の顔もスタイルも至って普通。


「あぁ・・・それにしても寒い・・・」
もうすぐ6時をすぎようとしていた・・・。

季節は冬
そんなときに、暖房もストーブもない部屋で一人っきりでいるなんて・・・
寂しいな・・・



「あっ・・・・」


窓に顔を向けると、雪が降っていた。

初雪・・・・だった。


「あっ・・・初雪・・・」

もっと近くで見ようと、いすから立ち上がった瞬間

目眩か、貧血か
倒れてしまった・・・

「っ・・・・」

そのまま、私は意識を飛ばしてしまった。

あれ?
私、このまま死んじゃうのかな?
だれにも、見届けられず死んじゃうのかな?


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