恋愛写真
写真を手離せずにずっと鞄のポケットに
しまいこんでるなんてキャラじゃない
から、玲美の前でしかこんな事はしない。
「ひゅー…、ちょっとその写真貸して?」
玲美がベッドから起き上がって
俺の写真に手を伸ばした。
「おい…無理するなよ。見せてやるから。」
俺は椅子から立ち上がって
玲美の背中を支えた。
そして、玲美に写真を手渡した。
玲美は小さく…小さく笑った。
「ひゅー…可愛いね。」
そう言って、小さく…小さく笑った。