恋愛写真
病院へ行くために車ですぐに向かうから
放課後に玲美は残っていられない。
「…って俺は何でハルタを忘れらんねーかな。」
どっかの誰かのバカが移ったのか…?
「例えばハルタとか…(笑)?」
俺はそんな事を考えながら
放課後が来るのをずっーと待っていた。
心のどこかでずっと…ずっと…。
ーーーキーンコーンカーンコーン…
授業の終わりを伝えるチャイムが鳴った。
終わった。今日の授業が終わったんだ。
止まない雨が俺とハルタの二人を
教室に残して静かに地面を濡らしている。