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「つまり、『姿がいくら変わろうと、その度又、美しく咲き誇れる』っていう意味を込めて桜祭りにしたんだって。」
僕は井上さんに笑いかけた。
彼女がこれで元気を少しでも
取り戻してくれるなら僕はそれでいいや。
何でか今はそう思えたんだ。
「雄星くん、ありがとう。
私、ひゅーを誘ってみるよ。 」
そう言って井上さんは僕のあげた祭りの
チラシをぎゅっと胸にやって微笑んでいた。
「やっぱ君は笑ってる方がいいよ。」
「えっ?」