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名もない想いは


「よっ!武山サン?」


「来るな、寄るな、近づくな!内海日向!」



アタシは朝の教室から聞こえてきた

内海日向の声に大きく反応する。



「今日はイトコと一緒じゃない訳?」


「雄星は…熱出してて…。」


「ふーん…。」



内海日向は少しニヤリと笑みを浮かべた。

嫌な気しかしないんですけど…。



「それじゃーさ、今日は好きな
ようにして良いってことだよな?」


「はぁ…っ!?」


「イトコがお前のガードしてたお陰で
こっちは近寄れねぇっての!!」


「………何言ってんの!?」
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