恋愛写真
でも、すれ違う人達の中、肩と肩がぶつかったり
して、アタシの歩くペースが徐々に
雄星に追い付かなくなってきた。
「ゆ…せっ…」
アタシは雄星の背中を捕まえようと
手を伸ばした。
そして、なんとか捕まえた
雄星の服の袖をを引っ張った。
「はっ…ハルちゃん…///」
雄星はそんなアタシに気付いてゆっくり振り返
って、人混みのど真中でアタシを抱き締めた。
「ごめん…考え事してて…。
ハルちゃん、僕の手を離さないで///」
雄星は優しくアタシに微笑んだ。
「……うんっ!」
って、アタシも雄星に笑いかけた。