恋愛写真

そして、少し歩いたところで

アタシと雄星はようやくの思いで

綿あめの所へたどり着いた。



「綿あめ1つー!」


アタシがそう言ってお金を払おうとしたとき、

雄星が隣から出てきてお金をサッと払った。


「雄星、待って!お金…」


そう言ってアタシが雄星の方を見つめると、

雄星は優しく微笑んで、


「そう言うのは『ありがとう』って言うんだよ?ハルちゃん。」


ってアタシの方を向いて綿あめを手渡した。


「あっ…ありがとう//」


「うんっ。」


アタシと雄星は手を離さずに

ずっと握ったままでいた。

< 199 / 342 >

この作品をシェア

pagetop