恋愛写真

ーーーバーンっ!


と花火が華やかに開く。


アタシは思わずひゅーから目を背いて

空に顔を向けた。


「綺麗…。」


キラキラと光る夜空の星に

太陽の花が咲いたみたい。

まるで………


「ひゅーとゆーみたい…。」


「えっ……?」


ひゅーが少し不思議そうにあたしの方を見た。


「あっ…いやっ…あの////そーいうのじゃなくて…何て言うか…温かいの…。すっごく温かいの…。」


「…………花火が温かい?」


「うん……。あの頃に…戻りたいな…。」


アタシは空を見上げて切なくなった。

あぁ…無理だってわかってるのに…
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