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「ひゅーっ………アタシは……」
アタシがその続きを話そうとした時、
ーーーバーンっ…
と花火の音と共に何か温かい柔らかいものが
アタシの唇に触れた。
あぁ…どうしてなの?アタシは嘘つきだ……。
どうか…どうかアタシを許してください…。
アタシの唇からひゅーの唇が離れた。
目をそっと開けると
ひゅーが切ない瞳をしていた。
「お前、俺に惚れてんだろ…?」
アタシはそう言うひゅーの瞳から
目がそらせなかった。
「この星の鍵、やっぱお前にやらねー。」
そう言ってひゅーはベンチから立ち上がった。