恋愛写真

「えっ…ちょっ…まってよ…。」


アタシは思わずひゅーの手を掴む。


でも、その時、ひゅーは

一体どんな顔をしていただろう…。


思わず目を見開いて言葉を失った。


ひゅーはアタシの手を振り払って

屋台の明かりの消えたその間を走っていった。


その、あんまりにも苦しい……泣き顔で………。


「ひゅー……。」


初めて見た……。ひゅーのあんな泣き顔。

< 218 / 342 >

この作品をシェア

pagetop