恋愛写真

アタシは一人でトボトボ歩いていく。


向かっているのはきっと

あのアタシのお気に入りの甘いケーキ屋さん。


自動ドアは閉まっていて開かない。


「お店…もう閉まったんだ。」


玲美ちゃんのお家を見てキョトンと

してしまった。


その時、たまたま通りかかった執事の

深空さんがあたしを見つけて驚いた顔をした。


「ハルタちゃん…?こんな遅い時間にどうしたの?玲美お嬢様なら病院へ向かわれましたよ。」


深空さんは少し寂しそうにそう言った。


あぁ…玲美ちゃんも戦ってるんだね…。

病気と必死で戦ってるんだね…。

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