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「ごめんなさい…深空さん。
ソレイユを1つ貰えませんか?」
「えっ…?」
深空さんはアタシの方を向いた。
電柱の光しかないからよく顔は見えないけれど
深空さんはかなり驚いていたんだと思う。
声がいつもより高くなったように聞こえた。
無茶なことを言っているのは分かっている。
でも………
「どうしても今、欲しいんです…っ!!」
そう言ってアタシは深空さんの両肩を掴んで
必死に訴えた。
すると、深空さんは小さく…小さく笑った。