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「お嬢さんにこれを…」


そう言って手渡されたのは…


「これ…ソレイユとシエル・エトワレのケーキ。」


アタシが驚いているとシェフは笑った。


「お嬢さん、好きでしょ?このケーキ。
よくここに寄って買っていってくれるからさ。」


そう言ってにっこりとシェフは笑ってくれた。

覚えてくれてたんだ…。


「このケーキは僕が作ったケーキなんだ。又食べに来てくれると嬉しいよ。」


そう言って彼は立ち上がって

厨房へと戻っていった。


あぁ…そうだ。

アタシには大切な人がいる。

守りたい人がいる…。


1人じゃないから……だから、そう思える!
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