恋愛写真

アタシはひゅーに手を引かれて

そのまま屋上へと連れていかれた。


そして、ひゅーは何も言わずそっと

屋上の真ん中で寝転んだ。


気持ち良さそうに青い空を見て笑ってた。


「ハルタもここ、来い!」


そう言ってひゅーはアタシを呼んだ。

アタシはひゅーに手招かれて、隣に寝転んだ。


すると、ひゅーはアタシに続けて話をした。


「綺麗だろ?もうすぐ世界は終わるんだ。
全くそんな風に思わせてくんねー空だろ…。」


ひゅーは悲しそうに笑った。


急に悲しい顔をするものだからアタシは

ひゅーの手をぎゅっと握ってしまった。
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