恋愛写真

「えっ…?」


「俺は信じられんのかな…この恋の向こう側を。」


ひゅーはアタシの手を握った。

大きな…大きな掌だった。


「全てが夢になっちまう前に伝えておく。」


ひゅーはアタシの方を

真剣な顔で見つめていた。


アタシは思わずその赤い瞳に吸い込まれた。


「お前が好きだ……。」


目の前が真っ白になった。

嘘でしょっ……………?


「ひゅーっ………///」


アタシは思わずひゅーから手を離した。

ヒラリヒラリ夢を見てた春が愛しく思えた。


アタシは何て答えたら

良いの分からなくなった。


そうか……これが大人になったって事なんだ…。

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