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「ホシナっ…アタシ行かなきゃ…。」
「うん。ちゃんと帰ってきてよねっ!」
「うんっ!」
アタシはそう言って鞄を又、
手に持って学校を飛び出した。
「大っ嫌いなんて言ってごめんね…ひゅーっ!」
遠くに行かないで…消えないで…。
あなたの世界を終わらせないで…!
アタシはずっと胸に蓋をして
触れぬようにしていた。
でも、ひゅーの言った通りだったよ。
アタシ…ひゅーが好きなんだっ!
アタシはバスに乗り込んで又、
自分の家の近くの停留所でバスを降りた。
そして、すぐ近くにある
白いベンチに目を向けた。