恋愛写真

「ひゅーっ!」


会えないあなたに…会わせてよ…。


アタシは何故か思い出のタンポポと

シロツメグサの広がる公園にやってきた。


ここならひゅーに会える気がした。

雨が降って季節も過ぎてくのに…


「ひゅーっ!」


ここの景色は変わらないんだよ…


「もーダメだ……アタシっ……」


アタシは1人、公園でたたずんで涙を溢した。


ごめんね…ひゅー…伝えられなかった。

白いベンチの答えは返せない。


アタシ…ひゅーの事何にも知らなかった。

ひゅーもこんな気持ちだったの?


「心に鍵をかけたままで…やっぱり自分に
嘘はつけないくらいに好きになってたよ…」


アタシは膝を地面につけて首に着けてた

星の鍵のネックレスをぎゅっと握りしめた。
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