恋愛写真

「ハルタ…お前っ…」


伝えられなかったこの想いが幻想になる前に

伝えられて良かったよ。


だから、もうやり残したことはない。


「二人で幸せになってね!」


アタシはひゅーに背を向けて歩き始めた。

目の前には玲美ちゃんが立ってる。


アタシは玲美ちゃんの右肩をトンと叩いて

耳元で囁いた。


「おめでとう…お似合いだよ。」


そう言って玲美ちゃんの横を通りすぎる。
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