恋愛写真
手遅れになった後で言葉を漏らすアタシは
なんて醜いんだろう…。
「アタシなりに愛されたいなんて……
バカらしいよ…本当にバカらしいよ…」
ベッドで寝転んで天井を見上げる。
握ってた手を離したら…
アイツはどこか遠くへ行ってしまう。
知ってたよ。
でもアタシは知らないフリした。
嘘つきな『眠り姫』にでも
なったつもりだろうか?
アタシが枕に顔を埋めた時、どこかで
聞いた事のある声が窓から聞こえてきた。
「ハルターっ!」