恋愛写真


「………ゆーせ…?」



そう、アタシの目の前で男の拳を

掴んでいるのは雄星だった。



「ハルちゃん…本当にそういうのいい加減にしないと僕、コイツら吹っ飛ばすよ?」



違う…違う…雄星じゃない…。


だって…アタシが小さい頃は

ずっと雄星を守ってきたんだよ?



アタシが強くならなきゃって、柔道まで

習い始めたのはその頃からだったんだよ!?



なのに、何で…何でアタシが…



「ゆーせ…っ!!アタシっ…」



「ハルちゃんは黙っててっ!!」



守られてるの…!?

< 61 / 342 >

この作品をシェア

pagetop