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あぁ…ひゅーだ。
アタシの大っ嫌いなひゅーだ。
でも知ってしまったんだ。
本当は誰よりも優しいやつなんだって…。
ひゅーは呆れ顔をアタシの方に向け、
アタシに手を差し伸べた。
アタシはその手を取った。
ひゅーがアタシの頭にポンと
タオルをのせてきた。
これで髪を拭けって言いたいのかな?
「帰るぞ。お前、家どこ?」
「アタシ……帰らない。」
「はぁ!?アホか!お前、風邪引くぞ!!」
「いいもん。ゆーを見つけるまで帰んない」
アタシがそう言うとひゅーは
驚いた顔をしていた。