恋愛写真

今は雄星の顔見られないや…。



アタシはひゅーに連れられて

雨の中へと又、歩いていった。


ひゅーは何も言わない。


アタシの方も一切見ない。


1つの傘の中に2人並んでるだけ。



1つ話してたとしたら…


『家、昔と変わってないか?』


ってそう言ってた。


アタシは小さく頷いただけ。



ひゅーはアタシの手を

離してはくれなかった。


ギュッと…大きな手が

アタシの手を包み込んでいた。
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