何度でもまたあなたに恋をする
「よしっ、今日は莉央ちゃんの歓迎会だな」

「おう。そりゃいいな」

「すいません。今日はまだ宮崎も入ったばかりなのでいきなりすぎて萎縮すると思うんで週末でもいいですか？」

盛り上がって断りにくい雰囲気にも関わらず清水さんはそう言って断ってくれた。すごい。それまで盛り上がっていた角野さんたちも「それもそうだな」と納得している。やっぱり目の前の清水さんは素直にかっこいいと思えた。

それぞれコンビニ弁当や手作り弁当を持ち寄って二階で食事を済ませ、みんな現場に出て行った。あたしは午後からも事務所で仕事を教わっていた。

「これまでで質問とかあるか？それともし、何かあればすぐにどんなことでもいいから俺にすぐ連絡するように」

ほら、携帯出せと言われ勤務中なのにいいのかなと思いつつも渋々手渡すとご丁寧に携帯の番号とアドレスを登録してくれた。来週からは清水さんも現場に加わるらしく実質あたしはこの事務所に一人残されることが多くなるらしい。

「いいな？本当は俺がついておきたいけどさすがにそれは出来ねえし。でも、絶対に連絡はしてこい。すぐにお前のところに駆けつけるから」

「は、はい」
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