何度でもまたあなたに恋をする
頭の上にポンと置かれた清水さんの大きな手。思わず見上げると眩しいくらいの彼の笑顔。ふと一瞬だけ過った思い出。もちろん、それが清水さんかもわからない。それくらい掠れていて不鮮明。だけどすごく見覚えがあるような。
「無理に思い出さなくてもいい。特に俺を好きだったことなんて。それよりも目の前の俺を見て一から好きになってくれたほうが俺はずっと嬉しい」
「なんで?だってそんなこと迷惑にしか」
「言っただろ?お前は俺を好きになるって。違うな。好きになるじゃねーな。俺と恋に落ちるってことかな。好きになろうと思って好きになるのは違うもんな。ましてや好きでもねえ男と結婚なんてありえない」
「ありえねえよ」笑顔が消えて真剣な表情が見える。清水さんは、春馬はあたしの結婚のこと知ってるんだ。そっか。お姉ちゃんが話したのか。だったら話は早い。
「知ってるんですね。だったら」
「絶対に、絶対にそんなことさせねえ。もうあんな後悔だけは絶対にしたくねえから。俺が必ず守ってやる」
腕を引き寄せられてあたしの体はいとも簡単に清水さんの腕の中。初めて抱きしめられた。ものすごく、ドキドキする。でもそれと同時にまるでこの場所を知っていたかのような安心感にも包まれる。
「無理に思い出さなくてもいい。特に俺を好きだったことなんて。それよりも目の前の俺を見て一から好きになってくれたほうが俺はずっと嬉しい」
「なんで?だってそんなこと迷惑にしか」
「言っただろ?お前は俺を好きになるって。違うな。好きになるじゃねーな。俺と恋に落ちるってことかな。好きになろうと思って好きになるのは違うもんな。ましてや好きでもねえ男と結婚なんてありえない」
「ありえねえよ」笑顔が消えて真剣な表情が見える。清水さんは、春馬はあたしの結婚のこと知ってるんだ。そっか。お姉ちゃんが話したのか。だったら話は早い。
「知ってるんですね。だったら」
「絶対に、絶対にそんなことさせねえ。もうあんな後悔だけは絶対にしたくねえから。俺が必ず守ってやる」
腕を引き寄せられてあたしの体はいとも簡単に清水さんの腕の中。初めて抱きしめられた。ものすごく、ドキドキする。でもそれと同時にまるでこの場所を知っていたかのような安心感にも包まれる。