不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
寝不足で目は腫れぼったいし、頭は冴えないし。
おまけに外はどんより曇り空。
着替え終わって時計を見ると、約束の時間の2分前になっていた。
「おはよう、もう行くの?」
ママが笑顔でそう訊ねる。
「うん」
「パパが心配してたから、今日はなるべく早く帰って来てあげてね?今日仕事休むとか言い出して宥めるの大変だったんだから」
「パパはいちいち過保護すぎるの。いい加減娘離れしてほしいよ。じゃあ行って来ます」
昨日、あたしを家まで迎えに来ると言って帰って行った愛翔を外で待つことにする。
ちゃんと起きてくれてるといいんだけど。