不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
一目でわかるその存在。
金、銀、赤、茶色の頭髪をした派手な不良軍団は、周囲からの熱視線を気にすることなく堂々とこっちに歩いて来る。
ま、眩しすぎる。
苦手なはずのそんな彼らに、前までなら嫌悪感を抱いていただろうけど。
今は……苦手なはずなのに嫌いじゃなくなった。
嫌悪感じゃなくて……。
感じるのはありえないくらいの胸の高鳴り。
そこに愛翔がいると思うだけで、尋常じゃないくらいに胸が苦しくなる。
どうして……?
自分に問いかけなくても、もう答えは出ていた。
あたしは
愛翔のことが好きなんだ……。