不良系幼なじみとの甘い恋愛事情


一目でわかるその存在。


金、銀、赤、茶色の頭髪をした派手な不良軍団は、周囲からの熱視線を気にすることなく堂々とこっちに歩いて来る。



ま、眩しすぎる。



苦手なはずのそんな彼らに、前までなら嫌悪感を抱いていただろうけど。



今は……苦手なはずなのに嫌いじゃなくなった。



嫌悪感じゃなくて……。



感じるのはありえないくらいの胸の高鳴り。



そこに愛翔がいると思うだけで、尋常じゃないくらいに胸が苦しくなる。



どうして……?



自分に問いかけなくても、もう答えは出ていた。



あたしは



愛翔のことが好きなんだ……。


< 129 / 266 >

この作品をシェア

pagetop