不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
「…………っ」
痛さに顔を歪ませているのを見て、そう聞いたことを後悔した。
大丈夫なんかじゃないに決まってる。
だって思いっきり当たったんだもん。
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
謝ったくらいじゃ許してくれないかもしれない。
慰謝料を請求されたりして……。
「めちゃくちゃいてぇし。どんだけバカ力なんだよ……」
青ざめるあたしの耳に、怒りと呆れが混ざったような声が聞こえて来た。
「ご、ごめんなさいっ」
思いっきり頭を下げて謝る。
あたしってどうしてこんなにドジなんだろう。