不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
痛そうだな、なんて思いながらケラケラ笑う彼を無言で見つめた。
それにしても。
人が真剣に謝ってるのに、こんなに笑うって失礼じゃない?
軽いっていうのが第一印象だから、いいイメージを持ち合わせてはいないけど。
「そんなに笑わなくても」
少しだけムッとしてそう言ったのを、金髪君は聞き逃さなかったらしい。
「そんなに怒んないでよ、悪気があって笑ってるわけじゃねぇし」
そこにあぐらをかいて座り込んだ金髪君は、制服のポケットをまさぐってそこからタバコを取り出した。
「美久も座れば?」
目で合図をしてくる彼をポカンと見つめる。
「どうしてあたしの名前……」
しかも
勝手に呼び捨てしてるし。