不良系幼なじみとの甘い恋愛事情


「兄貴だってあの女とこんなことしてんだよ」



耳元でそう囁く愛翔の吐息に、くらりとめまいがしそうになる。


だけど


その声は怒っているようにも聞こえた。



掴んでいた手が解放されたかと思うと、今度はその手がスカートの中に入って来て



思わず体を硬直させた。



「やっ……や、だ」



両手で愛翔の胸を押し返して離れようとしてみるけど、腰に回された腕の力が強すぎて敵わない。



「や……お願い……や、めて……」



こんなの、やだよ……。


こんなに簡単に触らないで。


色んなコとしてるんでしょ?


誰でも……いいんでしょ?


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