不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
そう、色々。
「それって愛翔と関係あんの?」
「えっ……」
ハルはいつになく真剣な顔であたしの顔を見た。
緊張感が漂って来そうなほどの真剣な顔に、鼓動がトクンと大きく跳ねる。
「愛翔と……⁉」
図星を突かれて誤魔化すことが出来ない。
明らかに動揺するあたしを見て、ハルはフッと笑った。
「わかりやすいな、美久は」
ハルはそう言ってあたしの頭をポンッと優しく撫でた。
よくわからないけど、さっきの真剣な顔はなんだったんだろう。
「そんな顔すんなよ。別にムリに聞き出すつもりはないし」
ハルもきっと噂のことを知ってるよね。
あたしと愛翔が別れたって。
今度は白崎さんと付き合ってるって。