不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
あたし
今どんな顔をしてるんだろう。
自分では平然としてるつもりなんだけど。
ちゃんと笑えてるよね……?
「んな泣きそうな顔されたら、どうしたらいいかわかんねーだろ」
「別に泣きそうな顔なんてしてないし……っ」
言った途端喉の奥から熱いものが込み上げて来て思わず唇を噛み締めた。
「顔に出やすいくせに強がりなんだな」
ハルの腕が肩に回されて、そのまま引き寄せられた。
バランスを崩したあたしは、ハルの胸に抱きしめられる形に。
「ちょ……ハルっ……⁉」
「いいから抱かれとけって。胸かしてやるから」
「で……でもっ」
なんだか落ち着かない。