不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
「暑い……」
ダウンしそうになりながらリビングのドアを開けると、心地良い冷風が肌に当たった。
夏休みに入って3日。
特にすることもなく毎日ダラダラ家で過ごしていた。
「李久そこ邪魔。ちょっとそっち行って」
ソファーに大の字で寝そべる李久にそう言うと、李久は呆れたような顔をあたしに向けた。
「姉ちゃん、そんな格好でよく出て来れるな」
「えっ⁉」
「後ろ見てみ」
李久は目であたしに後ろを見るよう合図する。
なんなのよ、もう。
なんて思いながら振り返ると
そこには愛翔の姿があった。
「……‼」