不良系幼なじみとの甘い恋愛事情

あの日確かにもう関わらないって愛翔は言った。



それなのにどうして……？



あたしのことが嫌いなんじゃないの？



なんでそうやって普通にしていられるの？



よくわからないよ。



「姉ちゃんが来るなら俺も彼女誘っていい？」



呆然と立ち尽くすあたしに、何も知らない李久の明るい声が聞こえる。



「あ、あたしはいいから2人で行って来なよ」



どんな顔して愛翔と接すればいいのか、もうわからないんだ。



それにね

愛翔はあたしがいると嫌なはずだから。

白崎さんっていう彼女だっているしね。



「いいじゃん、ダブルデートしようぜ」



ダ、ダブルデートって……。


李久はまだあたし達が付き合ってるって思ってるのかも。



「それとも愛君と2人でデートする方がいい？」



からかうようにして李久が聞いて来る。