不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
「うん、久しぶりー」
ハルとは泣いた日以来だから少し久しぶり。
番号はその日に交換していた。
泣き顔を見られたことを思い出して、なんだかちょっと照れ臭くなった。
「今電話大丈夫?」
「うん、どうしたの?」
ソファーの背もたれに寄りかかると、横目にパパの顔が見えた。
なんか不機嫌な様子。
あたしは立ち上がってゆっくりとリビングを出た。
「うん……あのさ」
かしこまったようなハルの声が聞こえて、あたしは思わず足を止めた。
なにかあったのかな……?