不良系幼なじみとの甘い恋愛事情

「考えられないって……なんで？ちゃんと言葉で言ってよ」



「ムリ。さっき言ったし」



「いつ？聞いてないし」



ちゃんとした言葉が聞きたいんだよ。



「…………」



そりゃ愛翔がそんなことを簡単に口にしない性格だっていうのはわかってるけど。



でも聞きたい。



「俺もお前のことが……」



心なしか震えてるような気がして、ギュッと背中に腕を回して抱き付いた。



大きな背中。



目の前には愛翔の胸があって、お互いの鼓動が混ざり合って聞こえる。



「好きだっつってんだよ」



ドキン



照れたような愛翔の声に胸がキューッと締め付けられた。