不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
「な、なにすんの……っ⁉そうやって簡単にそんなことするから慣れてんのかと思うんじゃん」
まったく。
油断も隙もない。
でも嫌じゃないと思うあたしはおかしいのかな?
「そんなつもりねえし。好きな奴が目の前にいんのになんもしねえ方がムリだろ」
「なっ……」
「俺といてキスしてえとか思わないのかよ?」
「……」
うっ。
そんなのわからない。
今のこの状況でいっぱいいっぱいで。
すでにキャパを超えてるっていうのに。
「手ぇ出さねえなんて俺にはムリ。どんだけ我慢したと思ってんだよ?」
じとっと見られて思わず目をそらした。