不良系幼なじみとの甘い恋愛事情


「俺をからかってんだろ?もしくは今までの仕返しか?」



「えっ……?意味がわからないんだけど」



仕返し……?



「はぁ。マジでありえねぇし」



1人うなだれる愛翔を見て、ますますわけがわからなくなっていく。



「ねぇ、なにが?言ってる意味がわかんないよ」



そっと手を伸ばして愛翔の腕を掴んだ。



「だからぁ……‼嫉妬したっつってんだよ。いちいち言わせんなよ」



そうぶっきらぼうに言ってから、プイと顔をそらした。



「耳まで真っ赤だよ……?」



手をギュッと握り締めながら笑い声混じりにそう言う。



そんな愛翔がなんだかすごく可愛く見えた。


< 241 / 266 >

この作品をシェア

pagetop