不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
帰り道。
焼きそばの屋台の前を通った時、ふとハルの悲しそうな顔を思い出した。
ハル……。
まだ待ってるのかな?
待ってると言っていたけど、うまくいったら来なくていいって言ってた。
このまま行かなくてもいいの?
あれから1時間近く経つけど。
応援してくれてたし、報告だけでもした方がいいのかな。
悲しそうな笑顔が頭から離れなくて、行くのがなんとなく躊躇われる。
どうするべきなんだろう。
「なに困った顔してんだよ?」
並んで歩く愛翔が怪訝な顔を見せる。
「いや、あの……」
しどろもどろになりながら、さっきのハルのことを話した。