不良系幼なじみとの甘い恋愛事情


帰り道。



焼きそばの屋台の前を通った時、ふとハルの悲しそうな顔を思い出した。



ハル……。


まだ待ってるのかな?



待ってると言っていたけど、うまくいったら来なくていいって言ってた。



このまま行かなくてもいいの?


あれから1時間近く経つけど。


応援してくれてたし、報告だけでもした方がいいのかな。



悲しそうな笑顔が頭から離れなくて、行くのがなんとなく躊躇われる。



どうするべきなんだろう。



「なに困った顔してんだよ?」



並んで歩く愛翔が怪訝な顔を見せる。



「いや、あの……」



しどろもどろになりながら、さっきのハルのことを話した。


< 243 / 266 >

この作品をシェア

pagetop