不良系幼なじみとの甘い恋愛事情


話している間、愛翔は手を強く握って来て。



表情もどんどん険しくなっていった。



「来なくていいって言われたんなら行かなくていいだろ」



明らかに不機嫌な声を出す愛翔。



「う、うん。そうだね」



そう言ってたし。



電話かメールで報告すればいっか。



「さっきまで春真となにしてたんだよ?」



「えっ⁉屋台見たり喋ったり。ブラブラしてただけだよ」



「……」



「それがどうかしたの?」



そういえば


ハルとバッティングセンターに行った帰りに、愛翔はあたしがハルを好きなんじゃないかって疑って来てたっけ。


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